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抗酸化力のウソ・ホント!? 第5回 代表的な抗酸化物質とその効能

【尿酸】

尿酸はプリン体の最終代謝産物で、血液中の尿酸値が高いと痛風や肥満の原因になります。
尿酸は水に溶けにくので、結晶を作り関節に蓄積して痛風になるしくみになっています。

数値が高いとあまりいいイメージのない尿酸ですが、
ビタミンCよりも、より強力で約10倍の抗酸化作用があるのです。

血液中の尿素は、活性酸素を減らして血管の老化を防ぎます。
つまり活性酸素が発生する前に予防する効果があるのです。

尿酸値が高いことは問題ですが、
一定量体内に存在することはとても大切です。
なぜなら血液の中にある抗酸化物質の半分は尿酸だからです。

とはいえ尿酸値は高すぎるといけないので、注意は重々必要です。
尿酸は排尿だけでしか体外に出せません。
緑茶やコーヒー、紅茶は利尿作用がありますが、
アルコールは体内の水分が奪われるので、
プリン体の多いビールの飲みすぎには一番気を付けなければいけないですね。

尿酸はすべてが悪いわけではなく、抗酸化作用を持つ栄養素であることが
分かっていただけたら幸いです。

 

【カロテノイド】

カロテノイドとは、植物や魚介類に存在する天然色素のことです。

いわゆるニンジンやホウレンソウなどの緑黄色野菜などもカロテノイドであり、
自然界では約600種類もあると言われています。
アルコールに溶けるカロテン類とアルコールに溶けないキサントフィル類に大きく分けられます。

カロテン類
血流改善をするリコピン…トマト・スイカ
夜盲症予防をするβカロテン…にんじん

キサントフィル類
白内障予防のゼアキサンチン…パプリカ
ルテイン…マリーゴールド
水晶体に発生する活性酸素を除去してくれるのはゼアキサンチンとルテインだけです。
眼精疲労予防のアスタキサンチン…鮭・えび・カニ
生活習慣病予防してくれるかカプサンチン…とうがらし
抗がん効果のあるβクリプトサンチン…みかん
メタボ予防のフコキサンチン…ホウレンソウ

上記のカロテノイドには共通して抗酸化作用があります。
こんなにも種類があるのですから、当然対抗する活性酸素もそれぞれであり、
その人に対する効果にも違いがあります。
バランス摂取するとよいでしょう。