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抗酸化力のウソ・ホント!? 第6回 代表的な抗酸化物質とその効能

【抗酸化ビタミン】

活性酸素の抑制力を持つビタミンを抗酸化ビタミンといいます。
主にビタミンACEBが抗酸化物質といわれています。

中でも水溶性のビタミンCと脂溶性のビタミンEの連携プレイは素敵です

活性酸素は血液中などの水分の多いところでも、脳などの脂質の多いところでも発生します。
なので、ビタミンCは血液中など水分の多いところで抗酸化作用を発揮し、
活性酸素を無毒化することができます。

ビタミンEは不飽和脂肪酸でできている細胞膜の酸化を防ぎます。
不安定な電子を持つ活性酸素に、先手でビタミンEは電子を与えて酸化の連鎖を起こさせないのです。
電子を与えてしまったビタミンEはそこで不安定な物質になって酸化してしまうのですが、
そこで登場するのがビタミンCです。

救世主ビタミンCは酸化してしまったビタミンEに電子を与えて再生させることができるのです。
そして電子を失ったビタミンCは水溶性なので最後には尿として体外に排出されます。

ビタミンCとEを一緒に摂取することで抗酸化作用と大いに期待できます。
さらにビタミンEのおかげでビタミンAの酸化も防ぐことができる特典もついてきます。

 

【ポリフェノール①】

ポリフェノールとは植物が光合成でつくる糖分が変化して苦みや渋み、色素の成分となる
化合物のことです。
自然界では6000種類以上はあるといわれています。

抗菌・抗酸化作用の効果や血流を改善する効果もあります。
他にも脂肪燃焼など健康を守る効果もあります。

ここでは抗酸化作用についてみてみましょう。
ビタミン類にも抗酸化作用があるのですが、
ビタミンCは水溶性部分で作用してビタミンEは脂溶性部分で作用します。
こうように抗酸化が作用される条件が限られてしまうものですが、
ポリフェノールは水溶性でも脂溶性でも抗酸化作用は働き、細胞膜上でも作用します。

活性酸素は細胞膜でのダメージを受けやすいので、
ポリフェノールの働きは強いものといえます。

化学の話によると、ポリフェノールは複数の水酸基(OH基)が結合するベンゼン基をもっています。
このOH基が不安定な電子を持つ活性酸素を無害な物質へと変えるのです。

また、水に溶けやすく吸収されやすいので摂取して30分後には効果があらわれます。
即効性があります。
しかし、持続性はないのです。
抗酸化作用の効果は2.3時間ほどしか続きません。

なので、毎食ポリフェノールの含まれる食事を心がけ、
間食もバナナやチョコレートなどを選択すると良いと思います。