エッセンシャルオイルの種類と特徴 第15回樹脂系ベンゾイン・シストローズ
『ベンゾイン』
今回紹介したい樹脂系のエッセンシャルオイルは、「ベンゾイン」という香りです。
樹脂系は、どちらかというと木の香りがほのかに含まれた香りが多いですが、
「ベンゾイン」は花が咲く植物のような香りが楽しめるのが特徴です。
あまり聞くことのない名前の「ベンゾイン」ですが、「安息香」とも言われ、
ツツジ目エゴノキ科エゴノキ属のアンソクコウノキから採取される樹脂のことです。
香りの特徴としては、樹脂系には珍しいバニラのような香りがして、
甘くて濃厚な香りを楽しむことができます。
こんな時におすすめ!
・緊張や不安があるとき
・癒しを求めているとき
甘い香りなので、緊張や不安をほぐしてくれる効果があり、癒やしには最適ですよ。
「身体への効能」
「ベンゾイン」の身体への効能は、呼吸器系に効果が期待でき、
抗炎症作用も持ち合わせています。喉の痛みによく効くそうなので、風邪の時などにいいかもしれませんね。
また肌への効能では、癒痕形成作用があるのあかぎれやしもやけなど乾燥でできた傷を和らげてくれるというとても良い効果もあります。
『シストローズ』
今回は、樹脂系のエッセンシャルオイルを代表するような知名度を誇る
『シストローズ』と言う香りを紹介したいと思います。
「シストローズ」とは、ハンニチバナ科の植物のことで、
エッセンシャルオイルではその樹脂を抽出して作られています。
ヨーロッパの方では、古くから天然の芳香剤として使用されていたようで、
世界最古の天然芳香剤とも言われています。別名では、「ラブダナム」、
「ロックローズ」とも呼ばれているのだとか。
気になる香りの特徴は、温かい甘みがあるのが特徴です。
どちらかというとフローラル系に分類され、
そのなかでもひときわ甘い香りを放つのが「シストローズ」と言われています。
化粧品の香料として使われていることもあるので、女性に好まれる香りです。
こんな時におすすめ!
・自律神経を調整したいとき
・緊張や不安をほぐしたいとき
リラックスできる効果が強いため、入浴時に使ったりするとより効果が期待できますよ。
「身体への効能」
「シストローズ」の身体への効能は、咳や気管支炎、
鼻炎などの呼吸器系の症状に効果が期待でき、風邪の時にも役立つと言われています。
また、肌への効能も豊富で、ニキビの治りを促したり、
皮膚の老化やシワを改善してくれる効果も期待できます。